バスタ新宿から出発するウィラーバス大全(時刻表つき)

1日に1,600便を超える発着数を誇る日本一のバスターミナル『バスタ新宿』。
この数の中、お目当てのバスを探するのは一苦労でしょう。

今回は、数あるバス会社の中でもここ数年でグングンと知名度を高めている”ピンクのバス”こと『ウィラーエクスプレス(WILLER EXPRESS)』だけの出発便情報を集めてみました。

バスタ新宿から、行きたい方面を選んでみてください。

≪目次≫

2．「ウィラーエクスプレス」を運行する11のバス会社名

3．バスタ新宿への行き方

4．バスタ新宿での乗り場

5．チケットの買い方

番外編．以前のウィラーバスターミナルは今
※本内容は2016年6月30日現在のものです。
最新のダイヤなど運行情報に関しましては、WILLERサイトなどでご自身でお確かめくださいませ。

1．日本全国14方面へのネットワークを持つウィラーエクスプレス

ウィラーは全国主要都市に向け1日に上下線あわせて230便もの運行があります。
中でも起点となるは新宿であり、全体の6割近い130便が乗り入れています。
そのためジェイアールバスグループを除けば、国内で一番のネットワークを持っています。

様々なシートタイプを保有しているウィラーエクスプレス。
では、実際にどの方面にどんなシートタイプの車両が運行しているのでしょうか。

1-1．バスタ新宿　⇒　青森・弘前　方面

青森行きはバスタ新宿22:30発の1便のみ。
弘前駅、青森駅を経由し、最終的には青森港まで向かいます。
運行しているコンビタイプの車両では、4列シート28席、3列独立シート8席の計36席限定です。
ご予約はお早めに！

※【PDF】※バスタ新宿から東北地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-2．バスタ新宿　⇒　秋田　方面

ウィラーエクスプレスの秋田方面便は1日1本。
横手、大曲を経由しての秋田行きとなります。
一つの車内に3列独立シートと4列ゆったりシートが混在するコンビバスで運行しています。

※【PDF】※バスタ新宿から東北地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-3．バスタ新宿　⇒　八戸・盛岡　方面

この路線は、盛岡・八戸・三沢便と、盛岡・本八戸便の2本。
どちらも運行距離700kmを超える長距離路線。
バスタ新宿からは10時間ほどの実車時間のため、どちらも夜行限定です。

※【PDF】※バスタ新宿から東北地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-4．バスタ新宿　⇒　山形・福島　方面

山形へは昼行1便と夜行1便が運行。
山形駅に加えて天童温泉まで行くことができるので、東北の温泉旅行を楽しみたい方にもお勧めの路線です。

※【PDF】※バスタ新宿から東北地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-5．バスタ新宿　⇒　仙台　方面

最も多く運行されているのが仙台路線。昼便、夜便あわせて1日14便が出ています。
そのうち4便は福島も経由しているので便利です。

※【PDF】※バスタ新宿から東北地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-6．バスタ新宿　⇒　長野　方面

鉄道よりもバスの移動が便利な長野。
首都圏からも5時間程度と、鉄道と変わらないことから、バスの利用頻度が高い路線です。
ウィラーエクスプレスでは昼行6便、夜行1便の計7便が運行。
概ね2～3時間おきに1便出ているので使いやすいのも魅力ですね。

※【PDF】※バスタ新宿から信越地方　WILLER EXPRESS時刻表

　※出発を待つウィラーエクスプレス長野行き。待機時間は10分もありません。出発10分前には乗り場にて待っておきましょう。

1-7．バスタ新宿　⇒　新潟・長岡　方面

新潟路線は競合ひしめく、高速バスの激戦区。
何社ものバスがバスタ新宿から出発しています。
ウィラーエクスプレスは1日6便運行。うち2便が夜行便です。

※【PDF】※バスタ新宿から信越地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-8．バスタ新宿　⇒　富山・金沢　方面

北陸方面へは、金沢・福井便と、富山・金沢便の計3便が運行しています。
うち2便はコンビバスとなっており、一つの車内に3列独立シートか4列ゆったりシートかを事前にお選びいただけます。

※【PDF】※バスタ新宿から東海・北陸地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-9．バスタ新宿　⇒　名古屋　方面

仙台路線に次いで多くの運行がある名古屋路線。
便の半数以上が昼行便のため、昼限定で運行している「モニター」を備えた車両が多いのが特徴。
ただ、バスタ新宿24:05発だけ2列独立シートの「コクーン」なので、気になる方は是非チェックしてみてください。

※【PDF】※バスタ新宿から東海・北陸地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-10．バスタ新宿　⇒　三重　方面

三重方面へ行くウィラー便は1便限定。
しかしこの1便で四日市、白子、津から、松坂、伊勢まで網羅。
三重県内をほぼ縦断する路線で運行してくれています。

※【PDF】※バスタ新宿から東海・北陸地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-11．バスタ新宿　⇒　大阪・京都　方面

長距離バスの中でも、夜行バスの代名詞となってる関東⇔関西路線。
500～600kmと長距離のため、12便のうち昼行便はわずか1便。
夜行便のラインナップも「リラックス」「バリュー」「ボーテ」「ニュープレミアム」「エグゼクティブ」「ビジネス」「コクーン」と多彩を極めています。

この路線をヘビーリピートされているなら、毎回違う種類のシートタイプに乗って変化をつけてみるのも良いかもしれません。

※【PDF】※バスタ新宿から関西地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-12．バスタ新宿　⇒　広島　方面

全国津々浦々を駆け巡るウィラーエクスプレスに於いて、最も移動距離の長い路線。
走行距離は820kmを超え、途中休憩も4か所以上。
途中、東広島にある広島大学でも下車可能です。

※【PDF】※バスタ新宿から中国地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-13．バスタ新宿　⇒　岡山・倉敷　方面

4列リラックスシートで運行される岡山方面便。
岡山は利用者も多く、人気路線のひとつです。

※【PDF】※バスタ新宿から中国地方　WILLER EXPRESS時刻表

1-14．バスタ新宿　⇒　松江・出雲　方面

松江、出雲へは高速道路の整備により、ずいぶん行きやすくなりました。
それでもバスタ新宿から終点の出雲大社までは12時間を超えます。
じっくりとバス旅行を堪能するならウィラー便で出雲を目指しましょう。

※【PDF】※バスタ新宿から中国地方　WILLER EXPRESS時刻表

※乗車バースはA1~3、B4~6、C7~9、D10~12とエリア分けされています。

2．「ウィラーエクスプレス」を運行する11のバス会社名

一口に『ウィラー』バスといっても実際の運行バス会社は11社に分かれております。
WILLER EXPRESS関東㈱、WILLER EXPRESS西日本㈱といった分かり易い社名のものから、ベイラインクスプレス㈱や日本高速バス㈱といった、一見するとウィラー便とはわからないような会社名も含まれますので、便名などからよく確かめておく必要がございます。

2016年6月現在、WILLER EXPRESSのブランド名で運行しているバス会社は以下の通り。

WILLER EXPRESS関東㈱
WILLER EXPRESS東北㈱
WILLER EXPRESS東海㈱
WILLER EXPRESS西日本㈱
WILLER EXPRESS中国㈱
WILLER EXPRESS北信越㈱
㈱大阪さやま交通
ベイラインエクスプレス㈱
日本高速バス㈱
ニュープリンス高速バス㈱
南部バス㈱

3.バスタ新宿への行き方

バスタ新宿はJR新宿駅に直結したターミナルです。
現在は４階フロアのみで乗車できますが、将来的には3階でも乗降車をできるようにするらしいです。

最も簡単な行き方は、JR新南改札を出てすぐ正面のエスカレーター。
こちらが4階のバス乗車フロアに直結していて便利です。
ただし、新南改札は24:00で閉まってしまいますので注意が必要。
24:00過ぎてからのバスを利用される方は、南口から向かいましょう。

※JR新宿駅　新南改札の目の前には巨大な運行掲示板。まるで空港のようです。真下にある直通エスカレーターで4階へ楽々移動。

アクセスについてはバスラボの別記事にて詳しく乗っているので参考にしてみてください。

4．バスタ新宿での乗り場

バスタ新宿の4階フロアでは、A、B、C、Dの4つのエリアがあり、それぞれに3か所の乗り場があります。
合計12か所の乗り場からウィラーバスを探すことになります。

フロアにはあちこちに電光掲示板が設置されており、自分のバスが例えば「D11」のように記載されます。
そのため迷うことはまずありませんが、出発時間ギリギリだと乗り遅れることもあります。
少なくとも10分までにはバスタ新宿4階フロアに到着して、自分の乗る便がどこから乗車するかを余裕を持って確認しておきましょう。

※電光掲示板には出発直前30踏まえからの便が随時表示されます。

5．チケットの買い方

バスタ新宿ではその場で乗車券が購入できる有人カウンターが設置されています。
では、そこに行けばウィラーのバスに乗ることができるのか？
残念ながら、答えは「ノー」です。

ウィラーエクスプレスは事前にインターネット予約か、あるいは電話での予約のみとなっており、
バスタ新宿では購入することができません。

※こだわりがなければ、空席のある一部のバスをこの場で購入することが可能です。

予約に際してはウィラー直販サイトのほか、以下のような高速バスポータルサイトで取り扱っています。

一例）
高速バスドットコム
http://www.kosokubus.com/

TEL/0570-048-983（高速バスドットコムセンター）
月曜～土曜…10:00～18:00（日・祝休業）

番外編　以前のウィラーバスターミナルは今

2016年3月までと言えば、ウィラーバスターミナルという専用ターミナルがありました。
新宿を出発する全てのウィラー便はこのウィラーバスターミナルから出発していました。
ターミナルのあった新宿住友ビルに通われていた方も多かったのではないでしょうか。

ウィラーバスターミナルは2010年に開業。
ジェイアールや京王、西武といった既存の大手バス会社が席巻する中、
新興バス会社として初の大型バスターミナルの設立は、当時のバス業界には大きな衝撃でした。

加えてターミナルの内装が斬新だったのも記憶に強く残っています。
まるでSF映画の宇宙ステーションのようなディパーチャー(出発)フロアに飛行場のような掲示板表記。
ゲートを越えて、闇夜の中に輝くピンクのバスに乗り込むときなど、スペースシャトルで未知なる冒険に出かけるような昂揚感がありました。

そんな夢と話題を振りまいたウィラーバスターミナル新宿西口は、6年間の役目を終えて、静かにその姿を消そうとしています。
華やかな待合フロアにはシートがかけられ、壁面にはバスタ新宿のポスターがポツンと掲げられるのみ。

※新宿駅から徒歩8分。バスはすぐ隣から出発するので利便性も良かったウィラーバスターミナル新宿西口(新宿住友ビル)

いつかこの日が来ると思っていましたが、現実にこの姿を見ることになるとは。
オープンからずっとウィラーに携わってきた身としては寂しさもひとしおです。

これも時代の変遷の中に、歴史として残っていくことでしょう。
ウィラーエクスプレスのパーソナルカラーでるピンクに塗装されたバスは、統合されたバスタ新宿から今日も元気に出発していきます。

まとめ～バスタ新宿での「ピンクのバス」～

ウィラーエクスプレス(WILLER EXPRESS)といえば、ピンクのバス、そして新宿と梅田のバスターミナルで記憶している方も多いと思います。
新宿については、WILLER運営のバスターミナル施設ではなくなったので、独自のサービスをしにくい部分もあるかもしれません。(就活生応援サービスなどをかつて実施していた記憶があります)

それでも、多数のバスの中で、ピンクのバスのデザインは、やはり目立ちます。
バスタ新宿をきっかけに、その存在を知る人も増えるかもしれませんね。

<ご注意ください>
※本内容は2016年6月30日現在のものです。
最新のダイヤなど運行情報に関しましては、WILLERサイトなどでご自身でお確かめくださいませ。

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