『とちの木号』に乗車して良かった点・気になった点

公開日:2017/10/4

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とちの木号関西と栃木県を行き来する時に困ることは、「交通手段」、「料金」、「利便さ」があげられると思います。
その中でも、最も困ることは「交通手段」ではないでしょうか。

「新幹線も飛行機も利用するためには、1度東京まで行かなければならないので、面倒……」
そう感じた筆者が利用しようと考えたのが、「とちの木号」です!
実際に乗車してみて感じた良かった点、気になった点をまとめました。
高速バスの乗車経験が少なく、不安な方は、この記事をまずは読んでみてください!

2017年5月下旬、仕事で栃木を訪れることになった筆者(22歳・男・関西在住)は、初めて訪れる栃木へ向かうための交通手段を検索したところ、関西と大阪を結ぶ高速バスがあることを発見。
「とちの木号」を利用することにしてみました。
実際に乗車してよかった点、「あともう少し、こうだったら完璧なのになー!」と思った点までをまとめました。

【1】とちの木号の運行情報、料金

1-1.運行情報

「とちの木号」は、毎日1往復「関西⇔栃木」を結んでいます。
時刻表は、下記の通りです。

関西⇒栃木
出発時間 乗車場所
20:20 USJ
20:45 近鉄なんば駅
21:05 大阪駅前
21:30 名神茨木インター
21:35 名神高槻
21:44 名神大山崎
2:08 京都駅
到着時間 降車時場所
5:12 久喜駅
6:01 栃木駅
6:29 鹿沼インター
6:54 宇都宮駅
7:19 柳田車庫
栃木⇒関西
出発時間 乗車時場所
20:55 柳田車庫
21:20 宇都宮駅
21:45 鹿沼インター
22:13 栃木駅
23:02 久喜駅
到着時間 降車場所
6:09 京都駅
6:29 名神大山崎
6:38 名神高槻
6:43 名神茨木インター
7:05 大阪駅前
7:50 近鉄なんば駅
7:50 USJ

 

1-2.料金

料金は、どの日でも一律となっています。

大阪 久喜駅 片道 9,200円
往復 16,600円
栃木駅 片道 11,000円
往復 19,800円
鹿沼インター 片道 11,300円
往復 20,400円
宇都宮駅
柳田車庫
片道 11,400円
往復 20,600円
名神各停留所、
京都駅⇔久喜駅
久喜駅 片道 8,700円
往復 15,700円
栃木駅 片道 10,400円
往復 18,800円
鹿沼インター 片道 10,600円
往復 19,100円
宇都宮駅
柳田車庫
片道 10,700円
往復 19,300円

 

【2】乗車前

2-1.主な乗場紹介

2-1-1.東梅田

東梅田

地下鉄谷町線の東梅田駅7号出口を上がると、すぐに乗場があります。
屋根のついたバス停があります。
JR大阪駅や、地下鉄御堂筋線の梅田駅、阪急の梅田駅からは徒歩5分から10分ほどかかるので、注意が必要です。

2-1-2.USJ

言わずと知れた、世界的なテーマパーク「USJ」。
「とちの木号」は、USJのメインエントランス近くにあるバス乗場から発着しているので、朝から夜までUSJで遊ぶことができます。

2-2. 「とちの木号」の到着

あべのハルカス

筆者は、乗場である「あべのハルカス」のバス停に到着。この時はまだ乗客らしき方はいませんでした。
※「あべのハルカス」の発着は2017年7月1日をもって終了しているので、注意してください!
とちの木号

出発予定時刻の10分前にバスが到着!
「とちの木号」の特徴である、2階建てバスはあまり見ることがないので、その大きさにまずは驚きました。
ちなみに、席は2階部分だけではなく、1階にもあります。
いよいよ乗車です!「あべのハルカス」から乗車したのは、私1人でした。

 

【3】車内設備・アメニティの紹介

3-1. 車内設備

飲み物
まず乗車してすぐ目に入るのが、飲み物のサービスです。長時間の移動には、とてもありがたいサービスです。
この日中に入っていたのは、紙パックのお茶でした。筆者も乗車してすぐにありがたくいただきました。

お手洗い
お手洗いは、1階部分の乗り口正面にあります。

おしぼり
お手洗いを出ると、右側におしぼりがありました。

階段
そして、乗り口の右手には2階につながる階段があります。
バスの車内で階段を見ることはなかなかないのではないでしょうか。
筆者自身、初体験のバスの2階部分へ足を踏み入れます。

3‐2.座席、アメニティ

座席
2階部分は、座席のみのスペースになっています。3列独立シートタイプで、窓側の座席にはカーテンがついています。

ブランケットと枕
それぞれの座席には、ブランケットと枕が既に置かれていました。自分で取りにいかなければならないタイプのバスが筆者の経験上多かったので、ありがたかったです。
座席の前ポケットには、スリッパが入っています。

各座席には、フットレストとレッグレストが備え付けられています。

コンセント
全ての座席にコンセントが完備されています。真ん中の座席は、シートの左側のひじ掛けの下にあり、窓側の座席は壁側にコンセントがあります。

Wi-Fi
docomoWi-Fiユーザーの方であれば、車内でWi-Fiを利用できます。
筆者はドコモユーザーでありながら、Wi-Fiを契約していなかったので、このサービスは使うことができませんでした…。

 

【4】乗車体験記

4-1.走行中の車内の様子

こここらは、再び時系列で筆者の乗車体験記をご紹介していきます!

<20:05>
「とちの木号」は、定刻通りに出発。この後いくつかの乗場を経由して、栃木県へ向かいます。

出発直後は、乗客が筆者1人であったため、広い車内を独り占めすることができていました。ゆっくりできる反面、どこか寂しさも感じながらのバスの旅スタートでした…笑。

<21:00>
「大阪駅前」の乗場に到着。ここから、7名乗車されました(高齢のご夫婦、40代~50代のビジネスマン風の方が4人、学生風の男性が1人)。
長期休暇の時期でなければ、年齢層は高めなのかもしれませんね。

<21:05>
「大阪駅前」の乗場を出発。ここで、この日のすべての乗客が乗車したとのことで、乗務員の方からのアナウンスがありました。
内容は、到着地とその時間についてと、SAでの休憩についてでした。
1回目の休憩である、草津SAが終わると、その後のSAでの休憩は運転する乗務員の交代のためのものなので、乗客は降りることができないとのことでした。

4-2.SAでの休憩

草津SAに到着。休憩時間は15分です。
休憩
バスを降りるときに、このようなカードを乗務員から受け取ります。
バスのナンバーや、車体画像が載っているので、戻る際にバスを間違う心配はなさそうですね。
筆者も、念には念を入れてナンバーを照会してからバスに戻りました 笑。
草津SAを出発。出発後、すぐに消灯になりました。

<2:30>
筆者は目が覚めました。停車していたため、おそらく乗務員の方の交代が行われていたのだと思います。
ここでは、乗客は外に出ることはできませんでした。

4-3.到着

宇都宮駅

予定時刻より少し早めに、宇都宮駅に到着。
筆者は、降りたところすぐにあったマクドナルドで朝食を摂りました。

 

【5】まとめ・感想

5-1.良かった点

・乗り換えなしで関西から栃木県内に向かうことができますし、朝早くに目的地に到着できるので、現地での時間をたっぷりと使うことができました。

・普段はあまり目にすることのない、2階建てバスに乗車することができ、新たな体験をすることができました。

・大阪府内各地や、京都府内、栃木県内各地に乗降車地の設定があるので、幅広いニーズに対応できると感じました。

5-2.惜しかった点

・2階建てバスは普段乗る機会がなく、面白いのですが、通常のバスに比べて2階部分は揺れが大きいと感じました。走行中にトイレに行くためには階段を昇り降りしなければならないため、少し危ないと感じました。

・トイレが付いている車両とはいえ、SAでの休憩があと1回あればいいなと感じました。
走行中に喉が乾いたとしても、休憩が夜の22時30分から朝までないので、買いに行くことができません。
2:30頃に目が覚めた時に手持ちの飲み物がなくなっていたので、買いに行くことができるのであれば行かせてもらいたかったです。

5‐3.まとめ

高速バスの利点は、比較的安い値段で寝ている間に目的地に到着できることであると思います。
「とちの木号」は、関西と栃木県内を結ぶ数少ない高速バスの一つです。
関西あるいは、栃木県で目いっぱい観光を楽しむことや、時間に余裕をもって仕事に臨むためには、「とちの木号の利用をオススメします!
「あまりお金に余裕がない…」という学生の方や、朝早くから予定のあるビジネスマンやビジネスウーマンの方にとっては、「とちの木号」が最適な移動手段なのではないでしょうか!?

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