北海道の数ある観光地の中でも名高い小樽。
札幌からのアクセスも良く、旭川や函館など移動時間でタイムロスしてしまう他の観光地と比べて、日帰りでも十分堪能できるのが小樽の魅力の一つでもあります。
北海道に行ってみたいけど土日しかお休みがとれない…短時間で効率良く観光もお土産探しも楽しみたい!レンタルカーでまわるのもアリだけど、北海道の地酒を堪能したい!そんな方も多いですよね。
今回はこれらの希望をすべて叶えられるバスツアーに実際に乗車してみたので、その体験をご紹介いたします!
目次
1. 「小樽ベイストーリー」って?バスツアー詳細
2. 実際に乗車してみました!
2-1. 札幌駅集合から乗車まで
2-2. 乗車して、いざ出発!
2-3. 小樽到着!旧北海道銀行本店(現:ワインショップ小樽バイン
2-4. 運河ターミナル自由散策
2-5. お楽しみの昼食!グランドパーク小樽でランチビュッフェ
2-6. 工場見学&試飲@田中酒造
2-7. 堺町本通り自由散策
2-8. ザ・グラススタジオ・イン・オタル
2-9. 小樽から札幌駅へ
3. まとめ
1. 「小樽ベイストーリー」って?バスツアー詳細
今回紹介する「小樽ベイストーリー」とは、札幌からでも小樽からでも乗車可能な日帰り小樽観光バスツアーです。所要時間は約9時間。
小樽を代表する有名な観光スポットをはじめとし、工場見学や試飲もできる酒造もバスで効率よくめぐれるコースとなっているので、はじめての小樽を楽しみたい人にはもちろん、お酒好きの人にも持ってこいなツアーではないでしょうか。
また、自由に散策する時間もたっぷり設けられているので、北海道のお土産をじっくり探したい!なんて人にもオススメ。
小樽のことが良くわかる豆知識を交えた案内で、さらに英語、中国語、韓国語に対応した他言語案内システムにより、外国人にも日本人にも新しい小樽の発見が出来るコースになっています。
料金は大人5,200円で、子どもが3,400円。
予約は空きがある限り、当日の朝7:00まで予約可能です。
2. 実際に乗車してみました!
ではさっそく、「小樽ベイストーリー」バスツアーに参加してみた様子をレポートしていきます!このツアーは札幌・小樽どちらからでも乗車可能ですが、今回は札幌から乗車した体験をご紹介したいと思います。
2-1. 札幌駅集合から乗車まで
8:50 札幌駅前バスターミナル窓口集合
バスの発着は9:15に札幌駅前バスターミナルですが、出発の20分前までに札幌駅エスタビル2階の定期観光バス窓口に集合します。
集合場所へは、まず札幌駅南口から外へ。
ここで注意したいのは、南口は二つあるということ。札幌駅の中には西コンコースと東コンコースがあり、それぞれから南口へと出ることができます。今回は東コンコース側から南口へと向かいます。
写真の提供:JRタワー
東コンコース側の南口前には、「旅人の残像」という赤いオブジェがあります。
これを目標に、東側の南口から外へと出ましょう。
(西コンコースの南口前には異なった白いオブジェがあります。)
南口から外へ出ると、「定期観光バス窓口」と書かれた看板がすぐに目に入ります。
わかりやすくて安心!
矢印の方向に進むと、案内が書いてある階段が見えてきます。
この階段を上ると、、
窓口の入口が見えてきました。中に入ると、窓口前にはそれぞれのツアーの出発を控えたたくさんの人が。
まずはここで、予約番号を伝えてバスチケットと引き換えます。
無事にチケットに引き換えました。時間になると、係員さんが乗り場まで誘導するそうなので、その場で待機です。
乗車時間までは、15分ほど余裕があるので、その間に飲み物を買ったりお手洗いを済ませておくといいですね。待ち合い場所にはたくさん自販機がありますし、お手洗いも近い場所にあります。
この定期観光バスは、今回乗車するツアー以外にもさまざまな行き先のツアーが毎日運行していて、窓口にて5日後までの空席状況を確認することができます。
筆者が乗車する「小樽ベイストーリー」は人気のようで、満席となっていました。
ご予約はお早めに!
2-2. 乗車して、いざ出発!
9:15 バス乗り場へ移動
予定通りの時間に、「小樽ベイストーリー」と書かかれたプラカードを持った係員さんに集合を呼びかけられ、いよいよバス乗り場へと移動します。
乗り場へ案内されると、バスはすでに到着しており、順番にバスガイドさんにチケットを見せ、バスへ乗り込みます。
バスの座席は、4席1列の指定席です。
実際に席に座るとこんな感じ。前の座席の下に空間があるので、足を伸ばしても窮屈だと感じることはありませんでした。(※筆者の身長は162㎝)
筆者は一人参加だったため相席でしたが、バスガイドさんがグループでないことを考慮し、隣の席の方を移動させてくれたため、一人で広々と使うことができました。
ちなみに席にコンセントは付いていなかったので、事前にしっかりと携帯やカメラなどの充電を済ませておくとよいですね。ちなみにWi-Fiも利用できませんでした。
9:18 いよいよ出発!〈乗車時間:50分〉ほぼ定刻通りにバスが出発。
窓から見える札幌の景色に合わせて、ガイドさんが北海道の豆知識で案内してくれます。 思いの外詳しい内容だったので、地元の方でも楽しめるかもしれません。
印象的だったのは、「北海道は九州2個分の大きさ」という話です。まさにでっかいどう!
2-3. 小樽到着!旧北海道銀行本店(現:ワインショップ小樽バイン)
バスガイドさんの軽快な喋りと豊富な情報による案内で、退屈することなくあっという間に小樽到着!
10:10 小樽到着・ワインショップ小樽バイン見学&試飲〈所要時間:20分〉元々は北海道銀行の
本店だったという建物は、洋風な外見でレトロな雰囲気です。
『Welcome..』と書かれた看板でお出迎え。
お店の中はこのように所狭しとワインがズラリ。
その種類の豊富さに迷ってしまいそうです。
でも安心してください。コースの1カ所目にして、さっそく試飲できちゃいます!
おたるワインと一口に言っても、様々な種類があって、試飲も7種類ほど用意されていたので色んな味を楽しむことができます。酔っ払わないように要注意です!
試飲でお気に入りの一本を見つけたあとは、もちろん即購入できちゃいます。
ここでしか買えない限定ワインもあるようです。お土産にも喜ばれそうですね。
ここ小樽バインには、ワインショップの奥にレストランが併設されています。
地元産のワインに、地元の食材を使ったワインで、より一層北海道の魅力を味わうことができそうです。。
次回北海道に来た際にでも利用したいですね。
2-4. 運河ターミナル自由散策
10:30 運河自由散策〈所要時間:1時間5分〉
小樽バインのあとは、運河の周辺で1時間程度自由に散策。
小樽といえばこれ、小樽運河です。
水に映る石造りの倉庫には、古い小樽のぬくもりを感じます。
小樽の象徴ともいえるこの運河沿いを背景に、ぜひ1枚記念写真を撮りたいですね。
この日はあいにくの雨にもかかわらず、たくさんの観光客の方々が運河をバックに写真を撮っていました。夜にはライトアップするので、また違った顔の運河が見れそうです。
運河の周りには、ついつい覗きたくなってしまうような建物がいくつか。
小路という名前の通り、中に入り込むといくつかの小道に分かれていて、海鮮丼やスイーツなどの飲食店が立ち並んでいます。
洋風の建物なのに、木の引き戸…そんな洋と和の融合が、見ていて楽しい小樽の建物たちです。
小樽にしかない魅力的な名物ばかりで大変そそられましたが、この後には昼食が待っているので我慢。
しかし同じバスツアー参加者の何人かは、その誘惑に負けて買い食いを楽しんでいました。
2-5. お楽しみの昼食!グランドパーク小樽でランチビュッフェ
自由散策を終えてバスに戻ると、時間よりも早くバスに戻ってきてる人が多かったです。 この日は外が寒かったですし、運河沿いを見るには十分な自由時間でした。
あったかいバスに乗って、次に向かうはお待ちかねランチビュッフェ!
11:50 ランチビュッフェ@グランドバーク小樽内ベイラウンジ〈所要時間:1時間25分〉
店内に入ってまず驚いたのが、大きくて開放的な窓と、その向こうに見える小樽港でした。
この小樽らしい景観を、どの席からでも見渡しながら食事を楽しめるのはここグランドパークの「ベイラウンジ」だけなのではないでしょうか。
ビュッフェの種類はそこまで豊富ではなかったものの、北海道ニセコ町産のじゃがいもを使ったローストポテトなど、北海道の食材を使っていたのが嬉しいポイントでした。
しっかりデザートと食後のお茶タイムも楽しんでもまだ時間があったので、レストランの外を散策してみることに。
大きな窓の向こうに見える小樽港の景色を直接見たいなぁと思い外へ出てみると、そこには運河沿い周辺だけでは見ることのできない港町小樽の美しさが広がっていました。
小樽へは札幌駅からJRで来ることもできますが、小樽駅から散策できたとしても歩きならば小樽運河周辺や、お土産街までくらいですよね。
そこでも十分小樽を楽しむことはできますが、せっかくなら港町らしい景観も見ておきたいところです。
小樽駅周辺から、この港を一望できるウイングベイまで来るにはやはり車などの移動手段が必要になってきます。車ではお酒を飲むことはできませんし、小樽の魅力スポットを効率よくめぐることのできるバスツアーのメリットを改めて実感しました。
2-6. 工場見学&試飲@田中酒造
13:20 田中酒造〈所要時間:25分〉
おいしいビュッフェでお腹が満たされたあとは、寳川(たらがわ)などで有名な小樽の地酒「田中酒造」へ向かいます。
明治38年頃に建てられたという石蔵と木造の建物は、またしても歴史ある小樽のロマンを感じさせてくれます。
中はこんな感じ。
心地よい石と木の造りの店内を2階にあがって、まずは酒造見学です。
お酒の匂いが漂う中、日本酒ができるまでの一通りの工程を見ながら、酒造の方の説明付きで通路を進んでいきます。
大人になってから工場見学する機会なんてなかなか無いですし、見学の対象がお酒ならば興味も倍増しませんか?
見学のあとは、実際にできあがったお酒の試飲タイムです。
小樽バイン同様に、数種類のお酒を飲み比べてみることができるので飲みすぎには注意ですが、もう酔っぱらってしまってもいいかもしれません。なんたってバスツアーですからね♪
冬の季節限定のお酒などもあり、ここでもお土産に何本か持ち帰りたいところですね。
2-7. 堺町本通り自由散策
13:50 堺町本通り散策〈所要時間:1時間50分〉
日本酒を堪能した後は、小樽のお土産街でもある堺町本通りを自由散策です。
オルゴールやガラス品、お酒、北海道で有名なチーズケーキ「ルタオ」など、お土産をそろえるなら持ってこいの場所。また、この堺町本通りも石造りの建物を再利用したお店がいくつか残っているので、ぶらぶら見て歩くだけでも楽しめます。
ガイドさんからもらった散策マップを手に、いくつか気になったところを歩きまわってみました。
その中でも特に賑わっていた「北の漁場」という海の幸市場をご紹介します。
札幌にもある「北の漁場」ですが、このおたる運河店では北海道や小樽前浜で獲れた新鮮な海鮮を販売しており、その場で食べることのできるフードコートも併設されています。
やはり北海道といえば、豊富な海の幸。港だからこその獲れたてをその場でいただくもよし、おうちで先ほど買った小樽の地酒と楽しむためのお土産にしてもよし。
それにしてもおいしそうなものばかりです。
実はこの散策に行く際、バスツアー特典として希望した方に「お買い物特別割引券」というものが配られていました。海産物や農産物などが10%引きになるお得な割引券で、北の漁場にて利用できるので、ここでお買い物の際はとてもありがたいですね。
このほかにも、堺町本通りには見どころいっぱいなお店が多数あるので、小樽に来た際には自分の好きなところを自由にまわってみてください♪
2-8. ザ・グラススタジオ・イン・オタル
15:55 グラススタジオ見学〈所要時間:25分〉
お買い物を目一杯楽しんだあとは、最後の目的地「ザ・グラススタジオ・イン・オタル」。
堺町本通りを離れ、急な坂道をのぼったところの天狗山ふもとにあります。
小樽はガラス細工でも有名で、堺町本通りにもガラス品を置くお店は多数ありますが、ここザ・グラススタジオ・イン・オタルでは、ガラス細工の購入はもちろんのこと、実際にグラスを作る工房の様子を見ることもできます。
いくつもの独特な模様のグラスたちが展示されています。お酒と合わせて、晩酌用のグラスを買うのも素敵かもしれませんね。
2-9. 小樽から札幌駅へ
16:20 小樽駅を経由し、札幌に向けて出発
お疲れ様でした。これにてツアーは終了です。小樽駅・札幌とどちらからでも降りることができます。
また、帰りの札幌ではいくつかの降車場所があり、事前にバスガイドさんに伝えておけばそこで降りることができます。
札幌で晩御飯など、到着後の予定に合わせて降りやすいですね。
帰りのバスでは、おやすみタイムということでガイドはなしで静かに札幌へと向かって行きました。
スケジュールの予定より40分ほど早く、17:30に札幌駅到着。解散です。
3. まとめ
最後に、実際にこのバスツアーに参加してみて感じたことをまとめてみました。
〈良かった点〉
・移動がバスなので、試飲なのでも安心してお酒を楽しめる
・自由散策の時間がたっぷりなので、小樽の定番観光地も自分の好きなように回れる
・その日のうちの空港へ向かわなければいけなくて荷物が多かったり、お土産で手荷物が増えてしまっても、バスだから楽ちん。観光も身軽に楽しめる
全体を通して、感じたことはバスならではの利点でした。
普段観光するときは、ツアーにすると余計なお金がかかるんじゃないかとか、自由に見てまわる時間が少ないんじゃないかという不安で参加したことはありませんでしたが、バスだからこそ効率よく短時間で観光地をめぐることができ、さらに今回はお酒好きの人には安心&楽ちんな最適プランだったと感じました。それぞれの所要時間も十分で、文句なしです!
日帰りでも北海道を楽しみたい!はじめての小樽を効率よくまわりたい!小樽の地酒も堪能したい!
そんな方はぜひ、この「小樽ベイストーリー」バスツアーに乗車してみてはいかがでしょうか?
皆様の感想、コメントなどお寄せください