東京駅から成田空港までのバス徹底比較&乗車体験レポート!

公開日:2015/1/31

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東京成田バス東京駅から成田空港までのバスは現在3種類あり、便数は全て合わせて片道100便以上。乗り換えもなく、大きな荷物もトランクに預けられるので、電車に比べてはるかに便利です。

ただ、乗り慣れていない方は、バスの利用で不安に思う点が多いと思います。例えば、「空港バスって高そう」「どこから乗れるの?」「遅延の可能性は?」などなど。

そんな不安を払拭するため、東京駅~成田空港まで料金や時間、注意事項などをお伝えします。また、実際に乗車してきた体験談も書いてみましたので、参考にしてください!

【目次】
1. 東京駅~成田空港までのバス3種類の違いは?
2.お得に乗るなら…?
3.空港バスのよくある疑問と注意点
4.バス乗り場をチェック
5.【体験記】成田空港直行バスの乗り方

 

1. 東京駅~成田空港までのバス3種類の違いは?

東京駅~成田空港区間のバスは現在3種類、「東京シャトル」「THEアクセス成田」「エアポートリムジン」が運行しています。

この3社で異なるのは主に料金と時間です。予算とフライトの時刻に合わせて希望のバスを選べば、失敗することはほぼありません!

■3社比較表(2015年1月10日現在)

  東京シャトル THEアクセス成田 エアポートリムジン
料金
通常料金 1,000円 1,000円 3,100円
小人料金 なし 500円 1,550円
早朝・深夜料金 2,000円 2,000円 ※1 ×
事前予約割引 900円 × ×
往復割引 × × 往復4,600円 ※2
回数券 6,000円で1,000円分利用券7枚 × 12,000円(11枚つづり)※3
障害者割引 × × 通常運賃の5割引き
その他割引 × × シニア割引・ヤング割引片道2,000円 ※4 
時間・スケジュール
所要時間 約60分 約65分 約75~125分
便数(片道) 1日55便 1日32便 1日16便
始発 1:30発⇒3:30着 1:10発⇒3:30着※5 6:10発⇒7:30着
最終 21:00発⇒22:00着 17:40発⇒18:45着 16:45発⇒18:10着
時刻表 時刻表ページへ 時刻表ページへ 時刻表ページへ
購入方法
現地購入
インターネット予約
コンビニ端末予約 ×
電話予約 ×
その他設備
車内トイレ ×
東京駅待合所 ×
荷物規定 ※6 一人スーツケース1個まで 一人スーツケース1個程度。スキー板やサーフボード等、長さがある荷物はNG 一人につき2個まで(容積が1個につき50×60×120cm以内のもの、重さが1個につき30kg以内)

※1 1:10発便が対象
※2 有効期限は、復路を含めて販売日より14日間
※3 成田空港線は片道2枚で利用可能
※4 シニア割引は65歳以上、ヤング割引は12歳~25歳に適用
※5 女性専用
※6 2015年1月10日現在の規定です。変更になる可能性があります。

■東京シャトル(京成バス)

東京シャトル

■THEアクセス成田(平和交通/あすか交通/ジェイアールバス関東)

THEアクセス成田

■エアポートリムジン(東京空港交通)

エアポートリムジン

2.空港へのバスをお得に乗る方法

空港行きのバスにも、割引が効いてお得に乗れる方法があります。

ここでは、可能な限り安く乗車するため、ケース別にお得な料金や割引をチェックしておきましょう!

① 事前予約で安くなる『東京シャトル』

事前に出発の時間を決めて、確実に間に合う人は『東京シャトル』の事前割引を使えば片道900円!席を確実に確保して節約もできます。

② お子様料金が適応される『THEアクセス成田』

お子様(小学生以下)連れの場合は、『THEアクセス成田』がおすすめ。大人料金も1000円で安いですが、小人料金はさらに半額の500円。旅行前のお母さんも安心してバスに乗れますね。

③ 深夜・早朝料金の時間帯は予約すると通常料金

早朝発の飛行機に乗りたいとき、バスなら3:30着のものから乗車可能ですが、実は早朝や深夜の便は通常料金より1000円ほど高く設定されている場合があります。

そんなときは、事前予約をしましょう!事前予約であれば、深夜早朝料金の便でも通常料金で乗れます!

④ 何回も利用する場合は回数券で約○%FF

出張で何回も乗車する人、もしくは複数名で移動する場合は回数券を利用するとお得です。

  • 『東京シャトル』の回数券は6,000円で1,000円分利用券7枚なので、1回あたり857円!
  • 『エアポートリムジン』は12,000円(11枚つづり)を成田空港の場合は2枚で乗車できるため、2,181円で通常料金より約1,000円安い。

*『エアポートリムジン』の場合は、羽田空港線でも使えるので、どちらも利用することが多いビジネスマンの方にはおすすめです。

3.空港バスのよくある疑問と注意点

ここでは、空港バスのよくある疑問と空港バスならではの注意点をお伝えします。飛行機に確実に乗るためにも事前のチェックは必須です!

Q1予約しなくても乗れる?→A1乗れます

「最悪1便は見送っても大丈夫!」というくらい時間に余裕を持てれば、基本的に予約は不要です。

ただし、繁忙期や、週末の仕事終わりの時間帯など、利用者が多い便は満席になってしまう可能性があります。そのような時期の乗車時には予約をしておく方が確実です。

【注意点】復路は予約できません。

予約ができるのは、往路(東京駅→成田)のみで、復路の予約はできません。
復路は成田空港に帰着後、カウンターや券売機でチケットを購入するか、予約なしで回数券や往復チケットを使用することになります。

【成田空港到着ロビーのバスカウンター】カウンター

Q2どのくらいのサイズまで荷物をトランクに預けられる?→A2バスによって異なります

各バスによって規定が異なります。事前に規定を確認しましょう。

【各バス会社の荷物規定(トランク預け)】

※2015年1月10日調べ

バス 荷物規定
東京シャトル 一人につきスーツケース1個まで
THEアクセス成田 一人につきスーツケース1個程度。スキー板やサーフボード等、長さがある荷物は預けられない。
エアポートリムジン 一人につき2個まで(容積が1個につき50×60×120cm以内のもの、重さが1個につき30kg以内)

 

【THEアクセス成田のトランク】トランク

Q3バスが遅れることはある?→A3あります

道路交通状況によって遅延の可能性は多いにあります。もちろん各バス会社、渋滞情報を取得して迂回経路を利用しながら可能な限り遅延を防ぎますが、迂回した分も多少は遅れてしまいます。

そのため、到着したい時間ギリギリのバスではなく、少なくとも30分~1時間は余裕を持ったバスを選びましょう。

【注意点】バスが遅れても飛行機は待ってくれません。

バスが遅れたら飛行機は待ってくれるのか?絶対待ってくれません。

また、遅延により飛行機に乗れない場合もバス会社からの保証がありません。

すべて自己責任になるため、時間には必ず余裕をもち、遅延が怖くて仕方がないという場合は電車を使った方がいいかもしれません。

Q4どこで降りればいい?→A4利用する航空会社によって異なります

成田空港は国内線と国際線でターミナル(第1と第2)が分かれ、さらに搭乗する飛行機によってウィング(北と南)が異なります。

バスに荷物を預ける際に、どこで降りるかを伝えなければならないため、バス乗車前に下記URLで、どこで降りればいいかをチェックしましょう。

★成田空港 航空会社別ターミナル一覧はこちらから

Q5バスに乗り遅れたら?→A5次の便、もしくは電車やタクシーの利用を

予約していたバスに乗り遅れてしまった場合、取り消し扱いとなり、次の便を購入する必要があります。

ただ、次の便でギリギリだったり、間に合わなかったりする場合は他のバスや電車、最悪タクシーも検討した方がいいかもしれません…。

念のため電車やタクシーだとどのくらいの料金や時間かかるのかも見ておきましょう。

■電車(京成本線アクセス特急/JR快速エアポート成田/京成特急イブニングライナー)
【所要時間】1時間25分
【料金】1,317円~(利用する特急によって異なる)

■タクシー
【所要時間】約60分
【料金】20,000円以上

Q6パスポートはスーツケースに入れてトランクに預けていい?→A6手持ちの荷物に入れましょう

貴重品をトランクへ預けることはできません。必ず手荷物に入れておきましょう。

【注意点】バスの車内で身分証明書のチェックがあります

成田空港ゲートでセキュリティチェックがあります。その際に係員がバスに乗り、ひとりひとりの身分証明書をチェックします(パスポートもしくは免許書など)。すぐに出せるように準備しておきましょう。

Q7領収書は発行してもらえる?→A7発行してもらえます

インターネットで予約した場合は予約サイトで、そのほかの購入方法の場合は、基本的に支払い時に発行してもらえます。

【注意点】券売機で購入の場合は、発行ボタンを忘れずに!

券売機の場合は、購入時に発行ボタンを押さなければなりませんので、忘れないように気を付けてください。(私は購入後に気づいたため、払い戻し&再購入をしました…)

領収書

4.バス乗り場をチェック

次は、各バスの乗り場をチェックしましょう。特に大きな荷物を持って移動する際は、少しでも駅から近い方が便利です。

また、「東京シャトル」と「THEアクセス成田」は乗車前に利用可能な待合室が設けられています。ベンチやお手洗いなど時間に余裕があれば利用してみてください。
≪地図≫
A:「東京シャトル」乗り場  ※京成バス3番バス停
B:「THEアクセス」乗り場 ※JR高速バス7番バス停
C:「エアポートリムジン」乗り場
D:「東京シャトル」待合所
E:「THEアクセス」待合所 ※JR高速バス待合所

5.【体験記】成田空港直行バスの乗り方

実際に東京駅から成田空港行のバスに乗ってみました!
今回乗ったのは『東京シャトル』。平日ど真ん中だったので余裕で席はあるだろうと思い、事前予約無しの当日購入パターンです。ただ、当日は相当な土砂降り…。『東京シャトル』の乗り場が3種類のバスの中で一番遠かったため、ちょっと後悔しながらもまずは待合所へ。

5-1待合所編
5-2バス乗車編
5-3失敗なくバスに乗るポイント

5-1待合所編

東京シャトル待合所02

待合所は八重洲北口を出て、横断歩道を渡ってすぐにあります。駅側からみると写真のようにバス乗り場があることは大きく書いてあるので分かりやすいです。ただ、中の様子は見えず、待合所とは書いていないため「え?どこ?」となりました。

実際のバス停までは写真の通り150M。雨さえ降っていなければ5分間に待合所を出ても間に合います。
ちなみに、他の京成バスの路線に乗る場合でもこの待合所は利用可能です。

東京シャトル待合所入口の方に行くと「京成高速バスラウンジ」という文字が!土砂降りに耐え切れず、すぐに中へ。

ラウンジは2フロアの構成になっていて、1階にはカウンターと自動発券機、ベンチがありました(カウンターのお姉さんの目が気になり写真は撮れず…)

まずは、自動発券機でチケットを購入。「えっと…」と戸惑っていると、「ここを押してください」とお姉さんが教えてくれました。事前予約ではないため、料金は1,000円。それでも安いなあと感動していると、領収書の発行ボタンを押し忘れカウンターのお姉さんに泣きつくと、払い戻しをしてくれました。そのあと自動発券機で一から発券と領収書の発行。お姉さんにはご迷惑をおかけしました…。

当日購入するバスのチケットは、時間指定・席確保ではないため、もし人が多そうな時間であれば早めにバス停へ向かってください。座席が無くなる、補助席になる可能性があります!

【2階から隠し撮りした発券機】東京シャトル待合所03

チケットを無事買うことができ、出発までに時間があったのでお手洗いへ行くことに。持っていたキャリーケースは1階に置いておくスペースがあり、自転車のチェーン型の鍵?みたいもので盗られないように壁に固定しておけます。

この日は他にお客さんが2名待っているだけでしたが、バスに乗ると全員で8名ほど乗車していたので、待合所の存在を知らないのか、前の停留所から乗ってきたのか・・・?

【2階の様子】東京シャトル待合所04
荷物を固定後、2階へ。2階には1階よりも多くのベンチがあります。その他写真の左奥にお手洗い、写真の左手前に充電もできるPCコーナー(WiFiも30分無料で利用可能)があります。

ちなみにお手洗いは男女各1か所ずつのため、もし人が大勢いるような時間帯だったら結構待つことになりそうです。

5-2バス乗車編

【東京シャトルの乗り場】バス停

実際にバスに乗る停留所は、待合所を出て目の前の大通り(外堀通り)を右方向に150M進んだところにありました。よくわからなければ待合所のお姉さんに聞いてみるのもアリです。

土砂降りの中キャリーバックを引いてバス停へ。バス停には分かり易く「東京シャトル」と書かれていて、係員もいたので見逃すことなく到着!

少し余裕を持って待合所を出たはずが、既にトランクが閉められているくらいギリギリでした。(雨さえ降っていなければ…)申し訳なさを感じながらもう一度トランクを開けてもらうことに。

ここで係員の人に「どこで降りる?」と聞かれ、ターミナルを答えられませんでしたが、「ANAの国内線」と言ったら理解してくれました。国内線はどこの航空会社も同じターミナルのようです。

待合所を出るタイミングは出発5分前でも大丈夫ですが、座席が予約優先かつ早いもの勝ちなので乗客数によっては早めをお勧めします。また、荷物の積み込みがある場合も早めに向かいましょう。

 

【バスの車内】車内

東京シャトルは最後の乗客(筆者)を乗せると、定刻で出発。「雨のため遅れる可能性は大いにあります」という乗務員さんのアナウンスにも、時間に超余裕を持っていた筆者はビビらず聞き流せました♪

バスの車内は2列と2列の間に通路がある4列シートのタイプです。足元は比較的ゆったりしていて狭いと印象はなし(筆者は身長164cmの女子)。

東京シャトルの車内にトイレはありません。ちなみに車内は飲食OKです。ドリンクホルダーはありますが、テーブルは無いため、お弁当を食べるのは至難の業…。もし車内で食事を、ということでしたら軽食系(おにぎりとか)をお勧めします。

バスは東京駅を出発するとすぐに高速に乗り、ひたすら成田に向かって走ります。途中で某「夢の国」の横を通ったはずですが、天気が悪すぎて見落とす筆者…。外の景色も面白くなく、非常に眠かったためここからは爆睡(どんな体験記だ)

筆者が目覚めたのは、成田空港の手前で「もうすぐ到着します」というアナウンス。併せて、成田空港のゲートをバスが通る際に、積荷のチェックと警備員?が乗車して乗客全員の身分証のチェックがあるとの案内もありました。

実際にゲートでは、係員が2名乗車し、ひとりひとり身分証をチェック。「満席の時は結構時間がかかりそうだな~」と傍観しながら免許書を見せてセキュリティチェック無事クリア。

到着

セキュリティチェックの後は、『第2ターミナル北』→『第2ターミナル南』→『第1ターミナル』の順で停車していきます。
第2ターミナルは国際線、第1ターミナルは国内線みたいです。

だんだん車内の人数が減っていき、最後には私ともう一人の二人に。第1ターミナルに着くと、乗務員さんが雨に濡れながら私のキャリーケースをトランクから出してくれました。しかも荷物が濡れないところまで運んでくれました!いい人!

最後にそんな心温まる?エピソードもありつつ、なんだかんだ定刻より5分しか遅れずに到着!ありがとうございました!

 5-3失敗なくバスに乗るポイント

最後に乗車体験をもとに、空港バスに失敗ない無く乗るためのポイントをまとめてみました!

①時間に余裕を持ってバス停へ

乗客が少ない便の場合は問題ありませんが、満席にりそうな便の席は予約優先&早い者勝ちです。乗れないこともありますし、1時間以上補助席にならなければならない可能性もあります。特に夏休みやGW、年末年始は気を付けてください。

②トイレは事前に

トイレなしのバスで渋滞にはまったら最悪です。事前に駅や待合所で済ませましょう。

③降りるターミナルを事前に確認

今回筆者は国内線に乗る予定だったため、ターミナルが分からなくても係員の方に分かってもらえましたが、国際線になったら、係員の方も覚えてないと思います。恐らく係員の方が航空会社のリストは持っているとは思いますが、スムーズに乗車するためにも先に確認しておくのがベストです。

★成田空港 航空会社別ターミナル一覧はこちらから

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