【庄内交通/南海バス】大阪・京都~鶴岡・酒田(夕陽号) 乗車体験記

公開日:2017/12/14

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2017年5月下旬、夜行バス「夕陽号」に乗って、大阪の難波から山形の酒田まで、リュック一つ背負い行ってきました。
夕陽号のあれこれや、乗ってみてわかった点など詳しくご紹介します!

【夕陽号の基礎知識】

まずは「そもそも夕陽号って?」という説明をしますね。

夕陽号とは?

夕陽号は、一言でいうと山形のバス会社・庄内交通が運行する高速バスのこと。
山形県内の庄内エリアと、下記の地域を結んでいます。

<夜行バス>★3列独立シートで運行★
酒田・余目・鶴岡 ~ 大宮・池袋・渋谷
酒田・余目・鶴岡 ~ 上野・秋葉原・東京・新宿
酒田・鶴岡 ~ 京都駅・大阪駅・USJ ※USJは降車のみで、ここからの乗車はできません

<昼行パス>★4列シートで運行★
本荘・酒田・鶴岡 ~ 仙台
酒田・鶴岡 ~ 山形
酒田・鶴岡 ~ 仙台国際空港

ただし、庄内交通以外のバス・運転手さんが運行していることもあります。
なぜ??と思いますよね。
実は高速バスは、二つ以上のバス会社で『共同運行』というスタイルをとっていることが多いんです。

共同運行とは……

A地点とB地点を結ぶ高速バス路線を、A地点のバス会社と、B地点のバス会社が協力しあって運行すること。

たとえばわたしが乗った酒田・鶴岡 ~ 京都駅・大阪駅・USJ間の場合…

山形の「庄内交通」と、
大阪のバス会社「南海バス」とがタッグを組んでいます。(南海バスについて、詳しく知りたい方はこちらの記事へ!)

同じ路線でも、どちらのバス会社が販売するかで、名称が変わることがあります。
(ちょっとややこしい……)

庄内交通の券売所などで 「夕陽号 酒田・鶴岡 ~ 京都駅・大阪駅・USJ」という名称のバスは、
南海バス側だと 「南海バス 大阪・京都 ~ 鶴岡・酒田」という名前で販売されています。

バスの車両も、日によって庄内交通の「夕陽号」と書かれたバスがくることもあれば、
南海バスの「サザンクロス」ロゴ入りバスがくることも。

もちろん、ダイヤや車内設備、サービスは、A地点の会社のバスでもB地点の会社のバスでも同じです。

今回わたしは、2017年の4月から運行スタートした路線、
夕陽号 酒田・鶴岡 ~ 京都駅・大阪駅・USJ = 南海バス 大阪・京都 ~ 鶴岡・酒田
に乗りました。
その乗車体験レポートをここからはお送りします!

【大阪の乗車地はここ】

乗車地のご紹介

今回わたしは、大阪の難波にある「南海なんば高速バスターミナル」から乗車しました。
南海なんばバスターミナル
湊町バスターミナル(OCAT)、大阪駅、高速京田辺、京都駅八条口からでも乗車できます。

 

休憩できるベンチスペースのほか、トイレ、着替えスペース、喫煙ルームもあって便利♪
南海なんばバスターミナル室内
電光掲示板で時間や乗り場の確認もできます。

南海なんばバスターミナル電光掲示板

ここでまず、自分の乗るバスは何番乗り場かな、と確認。
※写真が英語表記ですみません……
多言語対応しているので、外国人のお客様も安心してバス停を探せます。

南海なんばバスターミナル室内

待っていると、係員の方が大きな声で、「鶴岡・酒田行き、夕陽号到着ですー!」と
お知らせしてくださいます^^ありがたい!

乗務員の方も、バスから降りて一人ずつ名簿で確認しながら座席を誘導してくれます。

乗車した車体、素敵でした

バスを待っていると、鮮やかな黄色い車体のバスが現れました。

(これは早朝SAで撮影したものです)

さ、さすが夕陽号という名だけあります!まぶしい!
暗いSAでも見つけやすいデザインなのは、バス会社さんのお心遣いなのでしょうか^^

※共同運行しているバス会社さんの車両がくることもあります。なので、別デザインのバスに乗る可能性も。
ちなみに、大阪・京都 ~ 鶴岡・酒田線の場合、共同運行会社は南海バス。
↓のような「サザンクロス」のロゴ入りバスがくることもあります。
南海バス車両外観

19:55、いよいよ夕陽号、南海なんば高速バスターミナルを出発です!
ダイヤは以下の通り。

停留所名 時刻
湊町バスターミナル(OCAT) 19:40
南海なんば高速バスターミナル 19:55
大阪駅前(桜橋口アルビ前) 20:20
高速京田辺 21:00
京都駅八条口(ホテル京阪前H2) 21:30
庄内観光物産館 7:45
エスモールバスターミナル(鶴岡) 7:55
庄内町余目駅前 8:25
イオン酒田南店 8:40
酒田庄交バスターミナル 8:55
さかた海鮮市場前《降車のみ》 9:05

大阪府内、京都府内のバス停を回って、いざ山形へ!

【車内はこんな感じ】

どんなバスかなーとワクワクしながら車内へ。
中の様子をここからはご紹介しますね。


(こちらは高速バスドットコムのマスコットキャラクター、ドットコです。
今回の旅にお供してもらいました!)

 

座席

3列独立シートです。真ん中の列にはカーテンがないので注意。

そして、リクライニングシートはこんな感じ。
身長161㎝のわたしは、ゆったりほどではないですが、ちょうどいいかな~と思いました。

(もう少し身長の高い人は、もしかしたら「もうちょっと広いといいなあ」と思うかも……?)

足元にはフットレスト、レッグレストがありました。
レッグレストを起こして、リクライニングを倒すと、結構快適に眠れます^^

※右側にコンセントがついています

カーテン

きちんとサイドにカーテンもあります^^
これが結構光をシャットアウトしてくれる上に大き目なので、隣を気にせず眠れました^^

でろーんとなっていたのでこれなんだろ……と思っていたら、
なんと、前方にもカーテンがありました!

しめるとこんな感じ……

前の人の読書灯や、対向車の光でまぶしいと感じるなあと思ったことあるので、
とってもありがたかったです^^

アメニティ

バスに乗る際、わたしはとくにアメニティを気にします!^^
スリッパは必須アイテム、プラスアルファで何かあればわくわくします^^

まず、椅子の上には清潔で厚手のブランケットが置いてありました。

車内は暑くもなく寒くもなく……な温度ですが、
まだまだ5月下旬なので、夜は冷えます。

そんなとき、厚手のブランケットはありがたいですね。

そして、・スリッパ ・パンフレット がありました!
少しでもリラックスして眠りにつきたいので、スリッパは本当にありがたいです^^

車内でお手洗いに行く際、いちいち靴に履き替えるのも正直めんどくさいので……笑

トイレ

お手洗いも、もちろんついています^^

後方にお手洗いがありました。

中はこんな感じ。
とっても清潔でした。手すりも周りに設置してあるので揺れていても安心です。

【休憩はこんな感じ】

約12時間の長旅。もちろん休憩はあります!

1回目の休憩

1回目の休憩は、22:07分に10分間、モテナス草津で休憩です。
ここでわたしは、コンビニに入って水を買いました!

車内は少し乾燥気味なので、のどを痛めないように水分補給大切です……

この休憩のあと、車内は消灯。
いつのまにかぐっすり眠っていました。

2回目の休憩

目覚めると気づけば2回目の休憩のアナウンスがありました。

2回目の休憩は、道の駅「あつみ」しゃりん で朝7:00から、10分間です。

顔を洗ったり、歯を磨きたかったので少し短いな……と思いました。

とりあえずさっさと済まして、おいしい空気をめいっぱい吸って、出発!

【山形に到着】

ほぼ定刻通り、8:55頃、酒田庄交バスターミナルに到着です!

降りた瞬間、「寒!!」と身震いしました。 前日大阪は、5月なのに30度近くあったので、
半袖、短パンのかなり薄着で来ていたのですが……

この時山形の気温は確か23度。そりゃ寒いわけです。

歩いて酒田駅まで行くと、こんな大きな獅子頭に出会いました!
本当に大きかったので、ぜひ見てみてほしいです。

獅子頭の近くに、素敵な喫茶店がありました。
手作りの食パンらしいです^^ 暖かいコーヒーで体も温まりました^^

【よかったこと、気になったこと】

最後に、夕陽号に乗ってよかったこと、きになったことをご紹介です!

△気になったこと

・SAでの休憩時間が短い
⇒車内にお手洗いがあるので、SAでは飲み物を買ったり、空気をいれかえましょう^^

・足元は少し狭い?
⇒手荷物は頭上に乗せて、スリッパに履き替えるとすっきり!

◎よかったこと

・乗務員の方が親切
⇒寒くないですか?と声をかけてくださったり、アナウンスが丁寧だったり、親切だなあと思いました^^

・ブランケットが大きくてふわふわ

⇒大阪から山形に行ったわたしは、気温調整を間違えてしまって薄着で来てしまったのですが、
用意されてあったブランケットのおかげで車内では暖かくして眠ることができました^^
(ただ、山形に着いてからは寒くてユニクロに走りました……)

・庄内エリアにダイレクトアクセス!

山形と関西を結ぶ高速バスは他にもあります。

ただ、山形と一口に言っても広い!
その中で、庄内エリアと呼ばれる鶴岡・酒田へ直行できるバスはこれ、
夕陽号 酒田・鶴岡 ~ 京都駅・大阪駅・USJ = 南海バス 大阪・京都 ~ 鶴岡・酒田しかないんです。

山形駅前に着いて、朝からさらに酒田へ移動して……って、ちょっと面倒。交通費もまた別にかかる。
(関西へ向かう逆方向でも同じことがいえますね)
そう思うと、ありがたい存在だなと思いました。


以上、わたしの乗車体験記でした!
正直言って、「格安の高速バス!」というわけではないかもです。
だけど、半日かかる移動を快適な車内で過ごせて、庄内エリアにまっすぐいける、価値のある高速バスだと思います^^

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