高速バスを予約しようとして調べると、いろんな名称のバスが出てきますよね。
何々号とか何々ライナーとか何々エクスプレスとか……
さらにその中で、座席のタイプがいろいろ分かれていて、またそれにも名前がついていて……
もうよく分からーん!!どれを選べば正解なんだ!?
そんなお困りの方に向け、ここでは「WILLER EXPRESS」の座席タイプの一つ、「リラックス≪NEW≫」を解説します。
特徴である「カノピー」とはどんなものなのか。どんな人にオススメなのか。短所はないのか。
そんな予約前の不安解消にお役立てください。
―目次―
【1】1分でわかる「リラックス≪NEW≫」基本スペックと料金帯
「リラックス≪NEW≫」の特徴をざっくりまとめました。
・一般的なバスより縦の列数を減らし、一人当たりの足元が広め
(予約ポータルサイトで「のびのび」「ゆったり」と記載されるタイプ)
・フットレスト、レッグレスト付
・コンセント完備
・最大リクライニング角度140°
・大人あたりの通常乗車代金は東京⇔大阪間で5,400円~8,800円
・寝顔を隠せるカノピー付
【1-1】全体をまとめると
高速バスの定番設備は一通り揃っている印象。
贅沢をいえば、Wi-Fiとトイレがあれば、というところでしょうか。
最近は座席間カーテンが人気ですが、WILLER独自の「カノピー」がその役割を担っています。
⇒カノピーについては後ほど詳しく!
【1-2】料金帯
料金は、”格安”とはいえないかもしれません。
ただ、このスペックであれば、他社の高速バスと比べて割高感は無いのでは、と思います。
縦10列でコンセント付であれば、5,000円をきることは中々ありません。
また、多客期でも9,000円以下なら、「節約のための高速バス」としての価値も十分保っています。
(新幹線だと1万5,000円ほどしますし……)
では、もう少し詳しく見ていきましょう。
【2】最大の特徴「カノピー」、その評判は?
カノピーとは、座席ヘッドに設置された、顔を隠せるカバーのこと。
ベビーカーの日よけをイメージしてもらえるとわかりやすいかも。
WILLER EXPRESSの「リラックス」シリーズの座席に設置されています。
分かりやすく、リラックス≪NEW≫の座席に座って、カノピーを使ったときの目線で撮った動画をご覧ください。
完全に外からの視線をシャットアウト!
不思議な落ち着きがありました。
他ではなかなか見かけない、ちょっと不思議な設備ですが、女性を中心におおむね好評。
ただ、狭いところが苦手な人、背が高い人は、ちょっと窮屈に思うかも。
詳しくは、下記の記事でご紹介しています。よかったらご参考に!
WILLER EXPRESSのカノピーって?写真・動画と口コミで丸わかり
【3】コンセントにフット・レッグレスト……人気の設備がそろった座席
座席周りをもう少し詳しく見てみましょう。
【3-1】座席は4列のびのび(ゆったり)タイプ
「リラックス≪NEW≫」は、高速バスの予約サイトでは”4列のびのび(orゆったり)”と分類されます。
普通の観光バスと同じく、横一列あたりの座席数は4(通路挟んで左右に2席ずつ)。
ただ、縦の列を減らして、座席の前後間隔が広くとられています。
列を減らす=定員数を減らしている分、少しお値段はあがる傾向に。
ただ、座席の前後間隔が広いと、足元が広いし、リクライニングも深く倒しやすい!
楽な姿勢をとるうえで、”4列”か”4列のびのび”かで、大きく差が付くのです。
……ちなみに。
少しややこしいのですが、「リラックス≪NEW≫」は、バスの車両の名称ではありません。
あくまでシート(座席)の名前。
1台のバス、全部の席が「リラックス≪NEW≫」なタイプと、「コンビ車両」と呼ばれる、1台の中に二種類のシートタイプがあり、そのうち一部が「リラックス≪NEW≫」というタイプがあります。
(この図では、黄色部分がリラックス≪NEW≫。後ろは「コモド」という3列シート)
【3-2】フットレスト、レッグレスト付
「レッグレスト」とは、下脚部(ふくらはぎのある、ひざから下)を置けるパーツ。
(画像の下の方に出ている板のようなところですね)
「フットレスト」とは、足を置けるパーツ。
これがあると、「座っている」感覚からちょっと「寝ている」感覚に近づく優れもの。
体重が分散されるので、足がとても楽になります。
【3-3】コンセント完備
ここ数年で、一気にニーズが高まった高速バスのコンセント。一晩過ごすならぜひほしいところですよね。
嬉しいポイントは設置場所。充電しながらスマホを触りやすい、肘置き下に作られています。
(座席の下のほうに設置されているバスが少なくないので、これはさりげなく嬉しい配慮)
【3-4】最大リクライニング角度140°
140度のリクライニング、と言っても、なかなかイメージしにくいかもしれません。
90度が直角(まっすぐ座っている状態)、水平)(寝ている状態)が180度で、だいたいその中間。
実際に座ってみると、けっこうな傾斜です。
スタンダードな高速バス(観光バス)だと、倒せても110度~120度。
しかも、座席間の距離がだいたい70~80cmほど。後ろの人に当たるので最大限には倒せません。
その点、リラックス≪NEW≫はシート間隔が92cm。余裕があるので、自分のちょうどいい角度に調整しやすいです。(これがのびのびタイプのいいところ!)
【最後に】リラックス≪NEW≫って、どんな部分が新しいの
ところで、そもそも「リラックス≪NEW≫」って何が新しいのでしょうか。
思い切ってWILLER EXPRESS社員の方に聞いてみました。
「もともと”リラックス”という名称のシートシリーズがあった。それをさらにリニューアルし、クッションを変えたり、カノピーを少し大きくしたりしたのがリラックス≪NEW≫なんです」
なるほど!
一目でわかる、という部分ではないけれど、乗客の快適さがアップしていたんですね。
「あとは、要望が多かったドリンクホルダーを付けました。
もうデビューして何年か経ったので、”NEW”というのも妙な感じなのですが……(笑)」
WILLER EXPRESSの中でも、初めて利用する方の多くが選ぶというリラックス≪NEW≫。
できるだけ節約したい、でもコンセントや遮光性はほしい……
そんな方には一度試していただきたい、バランスがとれたシートといえるでしょう。
新しい工夫・快適性が、今やWILLERの標準となっているようです。
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